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ストレッチは毎日行うこと!


 

こんにちは!スモールジムフレアー代表の小野寺幸太郎です。

 

昨日、当ジムのメンバー様向けに「猫背の原因は何か?」というテーマで、ミニセミナーを配信いたしました。その中でお話しした内容を、ここでも少し共有させていただきたいと思います。

 

まず、猫背に限らず、私たちの姿勢というものは、日々の過ごし方や体の使い方、つまり「日常動作の積み重ね」によって徐々に形作られていきます。毎日の仕事や家事、通勤など、何気ない動作の中で同じ姿勢を取り続けたり、同じ筋肉ばかりを使っていたりすると、体の特定の部位に負担がかかり、その部分の筋肉が硬くなっていってしまうのです。

 

たとえば、猫背の場合、胸の筋肉(大胸筋や小胸筋)が硬くなり、肩が前方へ引っ張られてしまいます。肩甲骨もその影響で外側に開き、同時に頭の位置も前にズレていきます。こうした連鎖反応の結果、自然と背中が丸まったような姿勢、いわゆる「猫背」が完成してしまうのです。

 

実は、「反り腰」や「膝の痛み」といった問題も、表面に現れている部分とは異なる場所に原因があることがほとんどです。たとえば反り腰は腰そのものに原因があるのではなく、太ももの前側や股関節周りの筋肉の硬さ、腹筋の弱さなどが影響しているケースが多く見られます。膝の痛みについても、膝だけでなく股関節や足首、あるいは体幹の筋肉が関係していることが多いのです。

 

このように、痛みというのはあくまで「結果」であり、その「原因」は別の部位にある可能性が非常に高いということを、ぜひ覚えておいてください。

 

話を猫背に戻しますが、猫背や巻き肩、さらには肩こりの大きな原因は、やはり胸の筋肉の硬直です。そのため、これらの悩みを抱えている方は、日頃から胸の筋肉をしっかりと伸ばすことが非常に大切になります。

 

ご自宅にフォームローラーをお持ちの方は、写真のように胸をしっかり開くストレッチを行うことで、より効果的に胸の筋肉をゆるめることができます。このストレッチを取り入れるだけでも、肩の位置が自然な位置に戻りやすくなり、猫背の改善や肩こりの緩和につながります。

 

よく「筋トレは毎日やった方がいいですか?」とご質問をいただきますが、実は筋トレは週に1~2回の頻度でも十分な効果が得られます。むしろ、無理に毎日続けてしまうと、筋肉や関節に負担がかかり、逆効果になってしまうこともあります。

 

一方で、ストレッチは筋トレと違って毎日こまめに行うことが推奨されます。特に、コリや痛みの解消を目的とする場合は、1日数回に分けて行うのが理想的です。筋肉の柔軟性は一度伸ばしただけでは元に戻ってしまうため、継続的に刺激を与えることが重要なんですね。

ですので、「筋トレ<ストレッチ」と考えていただいて構いません。特に肩こりや猫背、巻き肩といった不調を感じている方は、ぜひストレッチを日々の習慣に取り入れてみてください。

 

 

正しい知識を身につけて、日々の生活の中で体の使い方を意識するだけでも、姿勢や不調は大きく変わっていきます。これからも一緒に、健康で快適な体をつくっていきましょう!